【仮想通貨解説】Ethereum(イーサリアム)〜分散型アプリケーションプラットフォームとは?〜
こんにちは、スカイ(@nskydiving)です🙂
今回は仮想通貨「Ethereum(イーサリアム)」 を解説します。
イーサリアムはロシア生まれのプログラマー Vitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)(@vitalik.ca)によって作られた仮想通貨です。
ヴィタリックさんは 19 歳ときにイーサアリムを開発して、若き天才プログラマーとして注目されています。
基本情報
名称 | Ethereum(イーサリアム) |
公式サイト | https://www.ethereum.org/ |
時価総額ランキング | 2位 |
シンボル | ETH |
時価総額 | 7兆4,190億円 |
流通枚数 | 9,807万枚 |
最大発行枚数 | 1,000億枚 |
合意形成 | PoW |
ハッシュアルゴリズム | Ethash |
https://www.coin-list.co/coin/11
特徴
分散型アプリケーションプラットフォームである
リップルと同様、イーサリアムも支払い通貨としては考えれていません。
イーサアリムは分散型アプリケーションプラットフォームであるという言われ方をしますが、・・・ちょっと難しいですよね。
できるだけ簡単に説明します。
「分散型アプリケーション」とは
分散型アプリケーションは「DApps(Decentralized Applications の略)」とも呼ばれます。
ちょっと強引な気もしますが、分散型アプリケーション = 仮想通貨で動くアプリと覚えておけば良いと思います。
別記事でイーサリアムで動くアプリを紹介していますので、良かったらこちらも読んでみてください。
「プラットフォーム」とは
プラットフォームはアプリを動かすための土台です。
家庭用ゲーム機を例にすると、プレイステーション 4 やニンテンドースイッチがプラットフォームになり、スーパーマリオやモンスターハンターなどのゲームソフトがアプリになります。
つまりイーサリアムは「イーサリアムアプリを動かすための土台」ということですね。
スマートコントラクト機能を持つ
コントラクト(contract)は「契約」という意味です。
イーサリアムには契約を確実かつ自動的に執行する「スマートコントラクト」と呼ばれる重要な機能があります。
従来の契約はすごく手間と時間が掛かります。
例えば、家を買うために住宅ローンを申し込む場合を考えてみましょう。
「事前審査」「本審査」と 2 回の審査があり、それぞれで数日〜数週間も掛かります。
また契約時にはたくさんの書類(「住民票の写し」「印鑑証明書」「残高証明書」「登記事項証明書」「源泉徴収票」など)が必要になります。
銀行側としては、お金を貸してもちゃんと返済してくれる人なのか見極めないといけませんから、当然と言えば当然ですね。
スマートコントラクトでは、このような複雑な手続きがなく、自動販売機のように人を介さず、契約が確実かつ自動的に執行されます。
実用事例として、Ujo Music がイーサリアムのスマートコントラクトを活用した音楽のダウンロード販売を行い、話題になりました。
音楽が購入されると、アーティストへの著作権料が、Ujo Music を介さず自動的に支払われます。
このシステムの概要は、Ujo Music のブログ(英語)で公開されています。
イーサリアムから派生した仮想通貨「イーサリアムクラシック」がある
「Ethereum Classic(イーサリアムクラシック)」はイーサリアムから派生して誕生した仮想通貨です。
2016 年 6 月 17 日に
Slock it 社 が運営する自律分散型投資ファンド「The Dao」がハッキング被害を受け、65 億円相当のイーサリムが盗まれるという事件が発生しました。
このときイーサリムのコミュニティ内で、どのように対応するのか意見が分かれました。
意見 1:「システムを変更(ハードフォーク)し、ハッキングされなかったことにする」
意見 2:「非中央集権的なイーサリアムの理念に反するので何もしない」
最終的にイーサリアムのコミュニティは「意見 1」を採択しましたが、これに反対した人々によって作られた新しい仮想通貨が「Ethereum Classic(イーサリアムクラシック)」です。
「Ethereum Classic(イーサリアムクラシック)」はイーサリアムと似ていて紛らわしいのですが、別物なので間違わないように注意しましょう。
将来性
イーサリアムのビジネス活用を促進することを目的とした団体「イーサリアム企業連合(Enterprise Ethereum Alliance)」があります。
現在、250 社以上の企業が加盟しています。
何社か有名企業を紹介すると、
などがあります。
イーサリアムが今後成長するためには、イーサリアムプラットフォームを利用した優れたアプリがどれだけ普及するかにかかっていると思います。
プレイステーション 4 やニンテンドースイッチも面白いゲームが出なければ価値がないのと同じですね。
2018 年はイーサリアムアプリ元年になるのではと言われているので、みなさん期待しましょう。