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【書評】未来の年表 人口減少日本でこれから起きること

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

こんにちは、スカイ(@nskydiving)です🙂

「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」(河合 雅 著)を読了したので、書評を残しておきます。


内容紹介

日本が人口減少社会にあることは「常識」。だが、その実態を正確に知る人はどのくらいいるだろうか?
人口減少に関する日々の変化というのは、極めてわずか。ゆえに人々を無関心にする。だが、それこそがこの問題の真の危機、「静かなる有事」である。

書店には、人口減少・少子高齢社会の課題を論じた書物が数多く並ぶ。しかし、テーマを絞って論じるにとどまり、恐るべき日本の未来図を時系列に沿って、かつ体系的に解き明かす書物はこれまでなかった。それを明確にしておかなければ、講ずべき適切な対策とは何なのかを判断できず、日本の行く末を変えることは叶わないはずなのに、である。

本書が、その画期的な役目を担おう。
第1部は「人口減少カレンダー」とし、年代順に何が起こるのかを時系列に沿って、かつ体系的に示した。未来の現実をデータで示した「基礎編」である。第2部では、第1部で取り上げた問題への対策を「10の処方箋」として提示した。こちらは、全国の公務員・政策決定者にも向けた「応用編」と言える。

これからの日本社会・日本経済を真摯に考えるうえでの必読書!


<主な内容>
第1部 人口減少カレンダー
2017年 「おばあちゃん大国」に変化
2018年 国立大学が倒産の危機へ
2019年 IT技術者が不足し始め、技術大国の地位揺らぐ
2020年 女性の2人に1人が50歳以上に
2021年 介護離職が大量発生する
2022年 「ひとり暮らし社会」が本格化する
2023年 企業の人件費がピークを迎え、経営を苦しめる
2024年 3人に1人が65歳以上の「超・高齢者大国」へ
2025年 ついに東京都も人口減少へ
2026年 認知症患者が700万人規模に
2027年 輸血用血液が不足する
2030年 百貨店も銀行も老人ホームも地方から消える
2033年 全国の住宅の3戸に1戸が空き家になる
・・・ほか

第2部 日本を救う10の処方箋 ――次世代のために、いま取り組むこと
「高齢者」を削減/24時間社会からの脱却/非居住エリアを明確化/中高年の地方移住推進/第3子以降に1000万円給付 
・・・ほか


著者について

著者はジャーナリストの河合 雅司さん。

本書「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」がベストセラーになって、有名になられましたね🙂


感想

本書は「第1部 人口減少カレンダー」「第2部 日本を救う10の処方箋 ――次世代のために、いま取り組むこと」の2部構成になっています。


第1部 人口減少カレンダー

「第1部 人口減少カレンダー」では、日本の人口がどのように減少していくのか、年代順に追って説明しています。


2017年  「おばあちゃん大国」に変化
2018年  国立大学が倒産の危機へ
2019年  IT技術者が不足し始め、技術大国の地位揺らぐ
2020年  女性の2人に1人が50歳以上に
2021年  介護離職が大量発生する
2022年  「ひとり暮らし社会」が本格化する
2023年  企業の人件費がピークを迎え、経営を苦しめる
2024年  3人に1人が65歳以上の「超・高齢者大国」へ
2025年  ついに東京都も人口減少へ
2026年  認知症患者が700万人規模に
2027年  輸血用血液が不足する
2030年  百貨店も銀行も老人ホームも地方から消える
2033年  全国の住宅の3戸に1戸が空き家になる
2035年  「未婚大国」が誕生する
2039年  深刻な火葬場不足に陥る
2040年  自治体の半数が消滅の危機に
2042年  高齢者人口が約4000万人とピークに
2045年  東京都民の3人に1人が高齢者に
2050年  世界的な食料争奪戦に巻き込まれる
2065年~ 外国人が無人の国土を占拠する


「日本では少子高齢化が深刻な問題になる」と言われて久しいですが、具体的に何が起こるのか、実はあまり知られていないんじゃないでしょうか。

実際に「これからはおじいちゃん、おばあちゃんが増えていくんだろうな〜」程度にしか考えていない人は多いと思います😓


「第1部 人口減少カレンダー」では、少子高齢化が自分たちの生活環境にどんな影響を与えるのかを教えてくれます。


第2部 日本を救う10の処方箋 ――次世代のために、いま取り組むこと

「第2部 日本を救う10の処方箋 ――次世代のために、いま取り組むこと」では、著者が考える少子高齢化への対応策を提案しています。


1・「高齢者」を削減
2・24時間社会からの脱却
3・非居住エリアを明確化
4・都道府県を飛び地合併
5・国際分業の徹底
6・「匠の技」を活用
7・国費学生制度で人材育成
8・中高年の地方移住推進
9・セカンド市民制度を創設
10・第3子以降に1000万円給付


まず前提として、「少子高齢化に歯止めをかけることは不可能である」と述べられています。


その現実をしっかり受け入れた上で、どうしたら日本が豊かな国でいられるのか?という視点で提案されています。


最後に

安倍政権が掲げている「50 年後に人口 1 億人程度の維持」も現実的には不可能だときっぱり言いられているのは衝撃的でした。

超高齢化社会はどの国も経験したことがありません。

いまいち何が深刻なのか分からないので、危機感を持てないんだと思います。

高齢化社会で一番苦労することになるのは、高齢者を支えることになる若い人たちなので、ぜひその若い人たちにこの本を読んでもらいたいですね😌