【書評】ビットコインはどのようにして動いているのか? ビザンチン将軍問題、ハッシュ関数、ブロックチェーン、PoWプロトコル
ビットコインはどのようにして動いているのか? ビザンチン将軍問題、ハッシュ関数、ブロックチェーン、PoWプロトコル
- 作者: 大石哲之
- 出版社/メーカー: tyk publishing
- 発売日: 2014/03/12
- メディア: Kindle版
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こんにちは、スカイ(@nskydiving)です🙂
「ビットコインはどのようにして動いているのか? ビザンチン将軍問題、ハッシュ関数、ブロックチェーン、PoWプロトコル」(大石哲之 著)を読了したので、書評を残しておきます。
内容紹介
中本サトシの論文は何がかかれているのか? 中央機関も管理者もないのに、なぜビットコインは整合性を保てるのか? ビットコインの「採掘」とはなにをしているのか? ハッシュ関数、公開鍵暗号、ブロックチェーン、PoWなど ビットコインについては見慣れないコンピュータサイエンスの用語が並びます。 本書は、これらの仕組みをゼロから解説した、本邦初のビットコインの原理の解説本です。 ビットコインを謎の貨幣、バーチャル通貨、投機商品とみるだけでは近視眼的すぎます。 ビットコインは、もっと本質的な計算機科学上の大きな発明です。 この発明について、本当に理解できた時、あなたは興奮して、夜も眠れなくなるでしょう。 私もそうでした。 ビットコインには、サイエンス好きのかたの好奇心を満たすワクワクする原理が潜んでいます。 本書は、中本サトシの論文「 P2Pベースの仮想通貨 - ビットコイン」の本質を、文系の方でも理解できるように、数字をつかわず、簡単な比喩をつかって解説し、このアルゴリズムの本質に迫ります。 ・計算機科学の難問、「ビザンチン将軍問題」とは? ・公開鍵暗号、電子署名チェーン、ハッシュ関数とは? ・マイニング(採掘)とはいったい何をしているのか?採掘の仕組みとは?なぜ採掘でコインが発行されるのか? ・ブロックチェーン、ナンス、ハッシュ、PoWプロトコルの意味 ・ビットコインの動作原理は、どのような応用ができるのか?この原理の深遠なる可能性とは? 技術書ではなく、読み物として書いてありますので、どなたでもお読みいただけます。数学などを使わずに書いており、初歩的なコンピュータの知識でも理解できます。 0.はじめに 1.ビザンチン将軍問題 2.ビットコインの全体像 3.トランザクション(取引) 4.ハッシュ関数 5.マイニング(採掘) 6.善意の採掘者 7.終わりに アンドリーセンが夢想する未来
本書について
ビットコインの仕組みについて、一般人でも理解できるように説明しています。
アマゾンでベストセラーとなっていて、レビュー評価も高いようです。
良かった点
日本円は政府や銀行が管理していますが、ビットコインに管理者はいません。
「それで誰か不正をする人が出てこないんでしょうか?」
本書はその疑問に答えてくれます。
ビットコインが高い信頼性を保つ仕組みについて、一般人でも理解できるように説明しています。
紙の長さにして、僅か 66 ページと非常にコンパクトですが、重要なポイントはしっかり押さえてあると思います。
また、500 円という低価格なので、マンガ感覚で気軽に買えます。
注意してほしい点
紙の本は販売されておらず、電子書籍しかありません。
普段から電子書籍を読む習慣がない人にとっては、ちょっと困るかもしれません。
また、一般人向けに書かれているので、専門家でなくても問題なく読めると思いますが、人によっては少し難しい内容に感じるかもしれません。