スカイブログ

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【書評】ブロックチェーン・レボリューション ――ビットコインを支える技術はどのようにビジネスと経済、そして世界を変えるのか

ブロックチェーン・レボリューション ――ビットコインを支える技術はどのようにビジネスと経済、そして世界を変えるのか

ブロックチェーン・レボリューション ――ビットコインを支える技術はどのようにビジネスと経済、そして世界を変えるのか

こんにちは、スカイ(@nskydiving)です🙂

「ブロックチェーン・レボリューション ――ビットコインを支える技術はどのようにビジネスと経済、そして世界を変えるのか」ドン・タプスコット、 アレックス・タプスコット 著)を読了したので、書評を残しておきます。


内容紹介

世界経済に将来、最も大きなインパクトを与える技術が誕生した。
人工知能でも、自動運転車でもない。
IoTでも、太陽エネルギーでもない。
それは、「ブロックチェーン」と呼ばれている――

クレイトン・クリステンセン(『イノベーションのジレンマ』著者)
スティーブ・ウォズニアック(Apple共同創業者)
マーク・アンドリーセン(Netscape開発者、Facebook取締役)
伊藤穰一(MITメディアラボ所長)
ら多数の著名人が激賞する、「ブロックチェーン」解説書の普及版にして決定版。

インターネットに比肩する発明によって引き起こされる革命の全貌が、
多数のキーマンや企業への取材によって明かされる必読の1冊。

【推薦の言葉】

迫り来る破壊的イノベーションの波をいかに生き延びるのか。
本書はそのためのサバイバル指南書だ。時代を象徴する1冊になるだろう。
クレイトン・クリステンセン(『イノベーションのジレンマ』著者)

ブロックチェーンはコンピューター科学の歴史を変えるほどの大発明である。
本書を読めばその威力が理解できる。
マーク・アンドリーセン(Netscape開発者、Facebook取締役)

これはすごい本だ。どこまでも広く深い考察に圧倒される。
技術・経済・社会のすさまじい転換期に僕らは今生きているのだ。
スティーブ・ウォズニアック(Apple共同創業者)

インターネットが情報革命を起こしたように、
ブロックチェーンは信頼に革命を起こすだろう。
これはあらゆることを変える可能性を秘めた技術だ。本書を読めばわかる。
伊藤穰一(MITメディアラボ所長)


本書について

ブロックチェーンのバイブルと言っても過言ではないでしょう。

ブロックチェーンはビットコインを始め、多くの仮想通貨で採用されている基本的な技術です。

この技術が世界にどのようなインパクトを与えるのか説明しています。

仮想通貨の界隈では有名な書籍で、いろんな方が推薦されていますね。


良かった点

本書では、ブロックチェーンが銀行、金融機関、電子政府、企業、そして私たちにどのような恩恵を与えてくれるのか説明しています。

世間にはブロックチェーン=仮想通貨の技術として広まっていますが、汎用的な技術であり、いろいろなシステムに応用できることは、まだあまり知られていないように思います。

すごくもったいないと思いませんか?

本書をきっかけにブロックチェーンの可能性に気づく人が増えてくれば、世界が大きく変わっていくような気がします。


注意してほしい点

ビットコインや仮想通貨の本ではなく、あくまでブロックチェーンの本です。

仮想通貨をはじめて大儲けするぜ!という本ではありませんので、ご注意ください。

また、エンジニア向けの技術的な話もほとんどありません。

【書評】お金2.0 新しい経済のルールと生き方

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

こんにちは、スカイ(@nskydiving)です🙂

「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」(佐藤航陽 著)を読了したので、書評を残しておきます。


内容紹介

〈資本主義を革命的に書き換える「お金2.0」とは何か〉

2.0のサービスは、概念そのものを作り出そうとするものが多いので、既存の金融知識が豊富な人ほど理解に苦しみます。あまりにも既存社会の常識とは違うので「今の経済」のメインストリームにいる人たちにとっては懐疑や不安の対象になりやすいといった特徴もあります。そして、それこそが全く新しいパラダイムであることの証でもあります。本書ではまずお金や経済の仕組みから、テクノロジーの進化によって生まれた「新しい経済」のカタチ、最後に私たちの生活がいかに変わるか、の順番に解体していきます。



第1章 お金の正体

•お金とは何か?•仮想通貨は鏡の世界?•膨大なデータから見えてきた「経済システム」の構造•経済とは「欲望のネットワーク」•人の手で経済は創れるか?•発展する「経済システム」の5つの要素•ビットコインに感じた「報酬設計」の秀逸さ•持続的に成長する組織の条件•「小米(シャオミ)」に学ぶ経済圏の作り方

•経済と脳の深い関係•自然の秩序に反したルールの危険性•ダ・ヴィンチには見えていた〝ひとつの世界〟…

第2章 テクノロジーが変えるお金のカタチ

•今起きているのはあらゆる仕組みの「分散化」•分散化する社会とシェアリングエコノミー•中国がリードするシェアの世界•国家を代替するトークンエコノミーの可能性•「自律分散」という次世代の成功モデル•AIとブロックチェーンによる無人ヘッジファンド•テクノロジーによって経済は「作る」対象に変わった…

第3章 価値主義とは何か?

•限界を露呈し始めた資本主義•資産経済の肥大化と金余り現象•資本主義から「価値主義」へ•「共感」や「感謝」などの内面的な「価値」の可視化と流通•「評価経済」の落とし穴•社会的な価値・ソーシャルキャピタルの可視化•ベーシックインカム普及後の「お金」•複数の経済圏に生きる安心感•タイムバンクとVALUの正体•デジタルネイティブからトークンネイティブへ•「価値主義」とは経済の民主化である…

第4章「お金」から解放される生き方

•人生の意義を持つことが「価値」になった世代•「儲かること」から「情熱を傾けられること」へ•人間の心は放っておくとすぐサビる•「お金」のためではなく「価値」を上げるために働く•枠組みの中での競争から「枠組み自体を作る競争」へ…

第5章 加速する人類の進化

•お金にならなかったテクノロジーに膨大なお金が流れ込む•電子国家の誕生:エストニア

•宗教と価値主義•「現実」も選ぶ時代へ•人類の経済圏は大気圏を突破する•「お金」は単なる「道具」である…


本書について

2017 年 11 月に出版されたのですが、早くも 10 万部を突破して、ベストセラーとなっています。

「多動力」「ネオヒルズジャパン」「悪意とこだわりの演出術」などを手掛けた著名編集者箕輪 厚介氏が編集を担当していることや、最近の仮想通貨ブームが追い風になっていることがヒットの要因ではないかと思います。


著者について

著者は株式会社メタップスの社長である佐藤 航陽氏です。

株式会社メタップスは 2015 年に東証マザーズに上場した IT ベンチャー企業で、IT 業界の間では有名ですが、一般人はほとんど名前を聞いたことないんじゃないかなと思います。


良かった点

お金と経済について、すごく簡単に書いてあります。

読みやすい文章で書かれているので、高校生や大学生にもお勧めです。

2017 年に仮想通貨ブームが始まり、大勢の人々が実態のないお金を手に入れるために、大金をつぎ込こみました。

仮想通貨をよく知らない人から見ると、信じられない光景かもしれませんね。

でもよくよく考えてみれば、普段使っている紙幣もただの紙切れじゃないでしょうか?

1 万円札の原価は約 20 円しかしないそうです。

ではなぜ 1 万円札は 1 万円の価値があるのでしょうか?

すごく基本的なことなんですが、そもそもお金ってどういうものだっけ?ということはあまり学校教育では教えてもらえなかったし、普段の生活の中で勉強する機会もないので、今まで何も考えてこなかったという人は多いんじゃないでしょうか。

「お金ってどういう仕組なの?」「これからのお金ってどうなっていくの?」ということが気になった人は、ぜひ本書を手にとってみてください。


悪かった点

基本的にはお勧めの書籍なんですが、ちょっとネガティブなことも書かせてもらいます。

すごく簡単に書いてあるというのは長所なんですが、その反面、すでにある程度の知識がある人にとっては退屈な内容かもしれません。というか目新しい情報はほとんどないと思います。

ビットコインについても書いてありますが、あくまで次世代のお金の一つとして紹介されているだけなので、もしビットコインや仮想通貨について知りたいのであれば、他の書籍を探すことをお勧めします。